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2026/08/08

 令和八年八月八日 土曜日 はらみ句

 

次は産経抄のコラムから。

>楽屋話めいたことを書くのは気が差すものの、お許し願いたい。「コラムのテーマはいつ決めるんですか? 前の夜から?」。こんなことを知人からよく聞かれる。いいえ。早くて当日の朝、遅いときだと正午を過ぎても決まりません。▼包まずに言えば出たとこ勝負だ。そう答えると意外な顔をされる。決まった枠の中に、決まった字数を収める。特殊な体裁だけに、書き手の抜かりない準備を読む側は想像するらしい。この手の話で思い出すのは、「釈迢空(しゃくちょうくう)」の名で歌を詠んだ民俗学者の折口信夫(しのぶ)である。▼通りかかった地で元教え子が亡くなったと聞き、追悼の歌を墓前に捧(ささ)げた。<紀伊の国の関を越え来てあはれなり/思ふことみな君にかかはる>。即興と思えぬ哀調が胸にしみる。実は<思ふこと―>以下は孕(はら)み句、用意しておいた句なのだとか。

ここまで会員限定記事なるよし、さきが読めない。孕み句の解説を引用しておこう。

>連歌や俳諧において、集まりの場に出る前に前もって作っておく句のことです。あらかじめ用意しておくことから「宿構(しゅっこう)」や「持ち句」とも呼ばれ、転じて心の中にある「腹案」の意味としても使われます。

ついでに式目に及び。

>規則の要素孕み句に与えた影響とルール去嫌(さりきらい)前の句に出てきた単語や、似たような連想・イメージを一定の句数あけて遠ざけなければならないルール。せっかく用意した「孕み句」があっても、直前の句の展開によってはルール違反(式目違い)になり、使えなくなるケースが多発しました。即興性の重視芭蕉は「俳諧は三十六歩の歩みなり、一歩もしりぞくこと無し」と述べ、前の情景に引きずられず、常に新しく変化していくことを求めました。自宅で作ってきた固定的な句は、この流動的な展開を邪魔するため、ルール上「慎むべきもの」と明記されるようになります。輪廻・観音開きの禁止同じ発想やイメージが形を変えて何度もぐるぐる回ることを「輪廻」や「観音開き」と呼び、式目(ルール)で厳しく禁止されていました。孕み句に頼りすぎると、全体の流れを無視して自分の得意な世界に強引に引き戻してしまうため、こうしたルール違反を犯しやすくなりました。現代の即興ラップバトル(フリースタイル)で、あらかじめ書いてきたリリック(歌詞)をそのまま使うことが「ネタの仕込み」として嫌われるのと非常によく似ています。

以上はAIの概要による。

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 令和八年八月二十五日 火曜日

 台風が4つ並んで、8月に発生するその数は21号を数える。西日本を今度は、と言いたくなる襲い方だ。